2008年7月11日金曜日

村上隆氏が作品返還求め提訴

現代美術家・村上隆氏の絵画作品を売買契約に反して海外オークションに出品しようとしたとして、村上氏が社長を務めるアート制作会社「カイカイキキ」(東京)が、都内の不動産会社に対し作品の返還と550万円の損害賠償を求めて、東京地裁に提訴した。提訴は4日付。

 訴状によると、絵画を購入したのは、小林崇央・東京都渋谷区議が代表を務める「セルリアン」。村上氏側は1月、投機目的での売買を避けるため、10年間は作品を転売しない条件付きで、直径約1・5メートルの円形絵画「フラワーボール ブラッド(3—D)5」を約6800万円で売却した。

 しかし、同社が先月、作品を英ロンドンでの競売にかけようとしたことが判明。村上氏側は東京地裁に譲渡禁止の仮処分を申し立て、認められたため、出品は取り下げられた。

 村上氏の作品は国内外で高い評価を得ており、5月には米国のオークションでフィギュア作品が約16億円で落札され話題となった。

 セルリアンの担当者は「訴状を見た上で対応を検討したい」としている。

(2008年7月10日22時51分 読売新聞)


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080710-OYT1T00688.htm?from=rss&ref=qtnet

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