2008年6月23日月曜日

“奇跡”を呼ぶ融資



昨日のNHKスペシャル。かなり目ウロコな感じでした。

http://www.nhk.or.jp/special/onair/080622.html

世界最貧国のひとつに数えられてきたバングラデシュが、目覚しい経済成長を遂げている。年5パーセントを超える経済成長を持続し、BRICsに続く有力新興国「NEXT11」にも選ばれた。政府は十分に機能せず、輸出できるような天然資源もなく、外資にもほとんど頼れないこの国が、なぜここまで急速な発展を遂げたのか。

その原動力となっているのは、貧困層の劇的な所得の向上である。この10年で全人口に占める貧困層の割合は10パーセント以上減少した。貧困層が知恵を振りしぼり、ひとりひとりが言わば起業家となって、自力で豊かさを手にしようとする動きが始まっている。

その助けとなっているのが、無担保で少額を融資するマイクロクレジットである。グラミン銀行がノーベル平和賞を受賞、一躍脚光を浴びたが、それに先んじて始めたのが世界最大級のNGO・BRACである。
BRACは首都ダッカを拠点に、スラムに住む貧困層、繊維工場を操業する中間層に向けて積極的な無担保融資を展開してきた。その基本姿勢は、「貧困層に必要なものは援助ではない。投資である」。従来のNGOのあり方を大きく覆すものだった。

おまけ
http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/wasureenu/24.html
http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/wasureenu/25.html

2008年6月18日水曜日

ダーウィンの悪夢

ほとんど上映終了なんですがHPだけでも。。


http://www.darwin-movie.jp/

米国のホテル女王、愛犬に14億円の遺産遺す

87歳で亡くなった「財布のひもが固い」ことで有名だった米国のホテル女王、レオナ・ヘルムズリー(Leona Helmsley)さんが、死後もその評判を高めている。なんと、莫大な遺産のうち2人の孫には何も遺さず、愛犬のマルチーズ「トラブル(Trouble)」に1200万ドル(約14億円)もの大金を残したのだ。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2274352/2057872



米富豪ヘルムズリー氏の愛犬への遺産、2億円に減額

http://www.excite.co.jp/News/odd/00081213683892.html

米富豪で昨年亡くなった故レオナ・ヘルムズリーさんの愛犬「トラブル」に残された遺産をめぐる裁判で、遺産の額が1200万ドル(約13億円)から200万ドル(約2億1500万円)に減らされたことが分かった。
判事は、ヘルムズリーさんが遺言を作成した時点で精神的に衰弱していたとの理由で、相続人とニューヨーク州検事当局との和解内容を認めた。4月30日の判決が、この日明らかになった。
 口述書によると、犬の面倒を見ている人物は、200万ドルあれば「身の回りのことや快適な生活のため、10年以上にわたって最上級の世話をするのに十分」としている。

2008年6月10日火曜日

西原理恵子の太腕繁盛記FX



サイバラさんが体当たりでFX=外貨取引!じつは初回から知ってたんですがココに上げるのうっかり忘れてました。
第八回 500万損失記念・特大号! やばい〜。

http://fx.bang.co.jp/saibara/fx

2008年6月3日火曜日

6月2日毎日新聞夕刊1面

<現代アート>国内オークションが活況 村上隆氏らに高値も
6月2日18時29分配信 毎日新聞


 国内の美術品オークション市場が急拡大している。07年の落札総額は200億円(インターネットオークションを除く)を超え、バブル期の水準を大きく上回った。現代美術家、村上隆氏(46)の作品がニューヨークのオークションで約16億円で落札されるなど日本作家の海外での評価も高まっている。オークション人気の背景は?【坂井隆之、山寺香】


 ■まず欧米で評価

 美術品オークションは、欧米では日本をはるかに上回る「スーパーバブル」の様相だ。世界の2大オークション会社である米サザビーズと英クリスティーズの取引総額はここ数年は毎年20%以上のペースで増加、07年は計1兆円を超えた。

「世界的な金融緩和や新興国の成長で生じた資金が、ファンドなどを通じて流れ込んだ」(美術関係者)という。特に現代美術作品の人気が高く、数十億円から100億円以上もの超高額の落札が頻発している。

 先月14日、アートの世界に日本のオタク文化を持ち込んだ村上氏の等身大フィギュア作品が米サザビーズで約16億円で落札された。美術評論家の椹木野衣さんは「村上は60年代に消費社会のイメージを使いアートを拡大したアンディ・ウォーホルの後継者的存在に位置づけられつつある」と指摘。

 村上や草間弥生、奈良美智各氏らの現代美術作品はまず欧米で評価され、その後、海外資金が日本に流れ込み、国内のオークション市場を活発化させているという構図があるようだ。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080602-00000018-maiall-ent

おいしいコーヒーの真実


http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/



330円のコーヒー。
296円がカフェ、小売業者、輸入業者の利益で
コーヒー農家は3円から9円の利益しかないそうです。

2008年6月2日月曜日

「格差論と拝金主義」

AERA(08年6月9日号)コラム「内田樹の大市民講座」より


「格差論と拝金主義」

ウィキペディアによると、私は「保守派リベラル」に分類されている。格差論に
対して「金のことなど気にしなければよい」という立場を取っているせいらしい。
だが、私は別に劣悪な環境で働く労働者に「それで我慢しろ」と言っているので
はない。現状を無傷で切り抜けたければ、とりあえずは意地でも「金の全能性」
を認めない方がいいという「マインドセットについてのご提案をしているだけで
ある。

メディアが格差を取り上げるとき、問題にされるのはほとんど常に年収である。
だから、格差を解消するために方途としてメディアは「貧しい人にもっと金を」と
いうことしか提案しない。それは表面的には整合的な意見に思えるが、無言のうち
に「金さえあればこの世の問題のほとんどは解決する」という拝金主義イデオロ
ギーに同意署名している。拝金主義イデオロギーが瀰漫(びまん)することで果た
して貧しい人はより幸福になるのか、より不幸になるのか、どちらであろう。

私は若いとき当然ながら長らく貧乏であったけれど、それでもたいへん愉快に生き
てきた。それは生活上の不都合を「金がないこと」で説明する習慣を持たなかった
からである。若いときの私の生きづらさの理由の過半は私が無知であったり、情緒
的に未熟であったりすることに起因しており、それは多少の金でどうにかなるもの
ではなかったからである。