2008年6月3日火曜日

6月2日毎日新聞夕刊1面

<現代アート>国内オークションが活況 村上隆氏らに高値も
6月2日18時29分配信 毎日新聞


 国内の美術品オークション市場が急拡大している。07年の落札総額は200億円(インターネットオークションを除く)を超え、バブル期の水準を大きく上回った。現代美術家、村上隆氏(46)の作品がニューヨークのオークションで約16億円で落札されるなど日本作家の海外での評価も高まっている。オークション人気の背景は?【坂井隆之、山寺香】


 ■まず欧米で評価

 美術品オークションは、欧米では日本をはるかに上回る「スーパーバブル」の様相だ。世界の2大オークション会社である米サザビーズと英クリスティーズの取引総額はここ数年は毎年20%以上のペースで増加、07年は計1兆円を超えた。

「世界的な金融緩和や新興国の成長で生じた資金が、ファンドなどを通じて流れ込んだ」(美術関係者)という。特に現代美術作品の人気が高く、数十億円から100億円以上もの超高額の落札が頻発している。

 先月14日、アートの世界に日本のオタク文化を持ち込んだ村上氏の等身大フィギュア作品が米サザビーズで約16億円で落札された。美術評論家の椹木野衣さんは「村上は60年代に消費社会のイメージを使いアートを拡大したアンディ・ウォーホルの後継者的存在に位置づけられつつある」と指摘。

 村上や草間弥生、奈良美智各氏らの現代美術作品はまず欧米で評価され、その後、海外資金が日本に流れ込み、国内のオークション市場を活発化させているという構図があるようだ。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080602-00000018-maiall-ent

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