2008年2月6日水曜日

無料図書1万6000冊に市民殺到 県立図書館が一時大混乱





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080206-00000009-nnp-l44


 大分市駄原の県立図書館が5日、リサイクル目的に古い書籍約1万6000冊を無料配布したところ希望者が殺到、用意した本は午後2時すぎになくなった。11日まで予定していた配布はわずか1日で終わった。会場には1000人を超す市民が訪れたとみられ、周辺道路では交通渋滞も発生。図書館は途中から入場制限するなど一時、大混乱した。

 宮崎則夫副館長は「対応がまずく、大勢の人に迷惑をかけて申し訳なかった。ただ、混雑は本に対する高い関心の表れでもある」と、複雑な表情を浮かべた。

 図書館の無料配布は4年ぶり。学校や市町村の図書館など県内の団体向けに貸し出す書籍のうち、購入から10年以上経過し、利用団体から引き取られなかった一般書1万5000冊と児童書1000冊を用意した。前回と同様に引き取り希望者が少ないと判断し、持ち帰り冊数を無制限にした。

 ところが、開館前から希望者が詰め掛け、午前9時の開館直後には400人以上の行列が屋外まで延びた。駐車場も埋まり、渋滞は一時、約600メートル離れた国道10号まで及んだ。混雑を解消するため、途中から、持ち帰りを1人10冊に制限したり、入館を断ったりした。

=2008/02/06付 西日本新聞朝刊=

0 件のコメント: